千葉海保 違法排水で担当者らも
JFEを書類送検

 JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市中央区)の違法排水と環境データ改ざん事件で、千葉海上保安部は二十四日、当時の水質管理担当者ら四人と法人としての同社(東京都)を水質汚濁防止法違反(排出基準違反)容疑で千葉地検に書類送検した。

 水質管理担当者による約千件の測定データ改ざんについては、地検が同海保と合同で捜査を進めている。

 書類送検されたのは、金属粉のリサイクル担当の製銑部長(51)製銑工場長(47)、水質管理などを行う環境・エネルギー部環境防災室長(47)と同室主任部員(39)=いずれも肩書きは当時=。主任はデータ改ざんにも関与していたとみられる。

 調べでは、製銑部長と製銑工場長は二○○三年七月から○四年一月までの間、基準を上回る有害なシアン化合物を千葉港に排出した疑い。環境防災室長と主任部員は、○四年十一月から同十二月までの間、排出基準を超えていることを知りながら高アルカリ水を海に漏出させた疑い。

 シアン化合物は製銑工場のダスト精練炉から霧状となり外部に飛散。高アルカリ水は野積みの鉄鋼スラグから雨水とともに排水溝を通じて流れ出た。いずれも適切な防止策を取っていなかった。

 同海保は昨年十二月に巡視中、同地区の複数の排水口周辺の護岸が白濁しているのを発見し、違法排水を確認した。

 書類送検について同社は「事実を厳粛に受け止め、改善に取り組んでいく。捜査にも協力していきたい」とするコメントを発表した。


アマ無線で浦安の小学生
宇宙ステーションと交信


国際宇宙ステーションのビル飛行士(円内)と交信する小学生=24日午後8時45分、浦安市立富岡小

気分は宇宙飛行管制官

「好きな宇宙食は?」

 国際宇宙ステーションに乗り組んでいる飛行士と浦安市の小学生が二十四日、アマチュア無線による交信に成功、この日に備えて無線や英語の特訓を重ねてきたチビっ子は上空四百キロメートルから届く宇宙の話に目を輝かした。

 NASA(米国航空宇宙局)教育プロジェクトの一環で、アマ無線が趣味の父兄らの手で同市立浦安小学校(寒風澤千博校長)の図工室に設置された無線機を通して、宇宙との会話が実現した。

 宇宙ステーションの米国人飛行士ビル・マッカーサーさんの声がスピーカーから流れると、子どもたちは興奮した表情。「好きな宇宙食は」「宇宙ステーションで一番楽しいことは」「宇宙から船や建物が見えますか」などと、代わる代わるビルさんに聞いた。

 「ふわふわと浮きながら、窓から地球を眺めるのが楽しい」などと答えるビルさんとの無線交信の模様はテレビで同校体育館に実況中継され、児童や父兄ら約六百五十人が見守った。