「宇宙と交信 すごい」
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宇宙飛行士と無線で交信する児童ら(稲美町立母里小で)
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稲美町野寺の町立母里小学校(魚住真知子校長)の六年生代表の十二人が七日、地球を周回している国際宇宙ステーションと約十分間、アマチュア無線を使って交信した。特訓した英語で質問をぶつけた児童たちは、「約四百キロも離れた宇宙と交信できるなんてすごい」と喜んでいた。
米航空宇宙局(NASA)が進める「ARISSスクールコンタクト」の一環で、宇宙を身近に感じてもらうのが狙い。世界中の学校で行われ、県内では三校目となる。この日は、同小の会議室に日本アマチュア無線連盟県支部のメンバーらが無線機を設置。日本付近の上空を通過する午後七時四十分ごろから、十二人が交代でトランシーバーを握り、「宇宙から見た地球はきれいですか」などと質問。アメリカ人宇宙飛行士は「空気がないため、地球や月がとても美しく見える」などと答えていた。
「宇宙は寒いですか」と質問した梅田剛志君(12)は「通信も英語も通じてよかった。一生に一度の経験ができました」と声を弾ませていた。