ARISS計画 神戸開催 速報
平成15年2月22日

 先日のコロンビア号の悲惨な事故はARISS計画を楽しみにして居りました私達に、一時は暗い影をおとしました。地球と宇宙の間の壁は予想以上に大きいことを改めて痛感した出来事でした。まずは尊い犠牲となられた7人の飛行士の方のご冥福を心からお祈りします。

 一時はどうなるかと悲嘆に暮れた我々でしたが、ISSのクルーの皆さんの力強い決束でARISS計画神戸大会は予定どおり行なわれることになりました。
 今回はJARL兵庫県支部のお世話で、神戸市西区平野町宮前にある平野小学校6年生の子供さん達がISSの宇宙飛行士と元気に交信しました。私も3時過ぎより見学させて戴きましたが、JA3兵庫県支部の皆さんのご熱意により、まずは滞りなく成功裏に交信は進行しました。誠にご同慶の至りです。

 後から続く我々にとっても大変心強い限りでした。改めて事業の大きな意義に熱い思い胸に占めました。あらためて8月予定の山口県支部のARISS計画の成功を祈念して、気を引き締めた次第です。
 この度のISSの軌道は北西方向つまり中国大陸の方向から接近し、山口からの計算では4時59分最大仰角59度、その後東南に去っていく軌道でした。心配していた混信も全く無く快適な交信でした。下手なデジカメ画像ですが順次ご紹介することに致します。
 会場の平野小学校 まさに北西 の方向 に向いてISS を待ち受けています。
平野小学校のコールサインは「8N3HES」。今回のARISS計画のために臨時の免許(コ−ルサイン)を取得しました。
「8N3HES]」はHirano Elementary Schoolの頭文字から取ったものです。下に示すように搭乗中のISSの飛行士の写真と並んでコ−ルサインいりの盾が作られていました。

 午後4時50分、ISSはもう中国大陸の上空です。会場では交信の為の色々な注意がスタッフから伝達されました。報道各社のカメラマンにも緊張が走ります。午後4時59分ごろ「8N3HES」と「ISS」との交信がマイクコントローラーによって始まりました。

 スタッフ後ろ側のホワイトボードに色々な紙細工が張ってあるのが見えますが、是は会場の子供さん達が夫々宇宙に夢をたくすことを願って工作されたと聞きました.。

この様な子供達の夢を育てる試みはARISS計画では大変重要で、山口のARISS計画でも全員に製作をお願いしようと思って居ります。

 
午後4時40分過ぎより子供さんとISSの飛行士との交信が始まりました。

その質問の全部は記憶して居りませんが、「貴方が一生ISSで暮らさなければならないとすれば、何を持っていきますか?」 、「ISSからは月がどのように見えますか?」などなかなか鋭い質問でした。

 何しろ未だ小さな小学生、顔を赤くして一生懸命英語で問い掛けて居りました。質問はそのたびごとに傍らの補助のスクリーンに大きく書きだされましたので会場からは内容がよく理解できました。
 山口のARISS計画でも是非この方法で行ないたいと思いました。
子供達は本当に一生懸命ですが、いざ交信となると声が上ずってしまってISSの飛行士は彼らの質問を聞くのに相当苦労したようです。

 小学校の6年生ですから英語の発音になれるためには相当苦労があったとおもいます。会場の広さは「15mx40m」ぐらいの教室でしたが、沢山の父兄も参観されました。部屋に入りきれない方は運動場の一隅に置かれたTVモニタで見学された様です。

 ISSの信号が聞こえる時間は約10分でしたが、交信が終わった時の子供さん皆よい顔をしていました。

最後に全員で記念撮影をしてARISS計画神戸大会は無事終了しました。兵庫県支部の皆さん本当にご苦労様でした。

ARISS計画神戸大会を盛り上げてくれた未来の宇宙飛行士たちみんないい顔してますね!!!! 
ARISS計画万歳 DE JA4HM