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社会
8月に中学生がアマチュア無線で宇宙飛行士と交信
2003/ 2/19
 中学生らが国際宇宙ステーション上のアマチュア無線局をつうじて交信するNASA(米国航空宇宙局)による教育プログラム「アリス計画」。宇部短期大学付属中学校のアマチュア無線部(山本真一郎部長=2年、4人)は18日、山口大学工学部無線部が開発したシステムを使用し、神戸市西区の平野小の交信をサポートした。県内の中学校で唯一アマチュア無線部をもつ同校は、ステーションが上空を通過する8月に交信。この日は本番へ向けた準備の第一歩となった。

 アリス計画は、ステーション上のアマチュア無線局の設備を開発・運用するためのプログラム。ステーションを共同開発する米、カナダ、ロシア、日本、ヨーロッパのアマチュア無線家が計画を進めている。
 2001年11月、ステーションにアマチュア無線局が設置され、NASAの教育プログラムとしてスペースシャトルと学校との交信(スクール・コンタクト・プログラム)が可能になった。アマチュア無線の楽しさだけでなく、宇宙開発や通信技術への関心を高め、宇宙飛行士との交信をめざしている。

 日本アマチュア無線連盟県支部では02年6月、アリス計画委員会を発足。香川学園100周年記念事業の一環として、宇部短大付中が計画に参画することが決まった。山口大学工学部無線部顧問の佐伯隆助手が、工学部キャンパスで交信用のシステムを開発。ステーションの軌道を計算し、アンテナを作動させる衛星自動追尾装置を設置した。

 18日午後4時59分、日本上空のステーションと平野小児童が交信を開始した。サポート役の宇部短大付中アマチュア無線部は、交信の妨害を想定して受信だけを担当。電話回線で平野小へ送信した。
 児童たちからの「病気になればどうしますか?」「風呂はどうしていますか?」「ステーションへは誰でも行けますか?」の質問に、宇宙飛行士からそれぞれ「医師がいて救急箱がある」「水は節約しスポンジバスを使用、清潔にしている」「誰でも行けます」と答えた。交信は約10分間。音声が途切れるなどで、用意していた質問項目の半分も返答してもらえなかったが、宇宙との交信に心躍らせていた。

 山口アリス計画委員会の藤川昌浩委員長、委員で宇部短大付中の末永憲次教諭、佐伯助手らが操作など対応。宇部での英語の翻訳は2年の植村伊代さんらが担当した。
 8月には追尾装置を宇部短大付中へ持ち込み、交信する。

 山本君は「8月の本番には、言葉がよく通じるようにはっきり伝えたい。そのために英語をもっと勉強します」と話した。
 
記事写真1
平野小児童と宇宙ステーションの交信をサポートする宇部短大付中の生徒たち(山口大工学部無線部室で)



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