![]() 宇宙ステーションと交信 神戸・西区の平野小 2003/02/19 神戸市西区、市立平野小学校の五、六年生ら約八十人が十八日、約四百キロ上空を航行する国際宇宙ステーション(ISS)と、無線で交信した。「宇宙は温かいですか」「快適だよ」―などと、英語で質疑応答。スペースシャトルの爆発事故で開催も危ぶまれていただけに、児童らの喜びもひとしおだった。同校OBでアマチュア無線家の田中一吉さん(40)らが仲介し、兵庫県内の学校では初の試みとなった。二月一日のスペースシャトル事故の影響で、当初予定が延期された末、実現した。 交信は約十分間で、九人の児童が代表でマイクに向かった。「ステーションは最大で何人乗れるんですか」と聞くと、米国人飛行士が「七人だけど、今は三人しかいないよ」と回答。「病気になったらどうするの」「薬を積んでいます」などと会話が弾んだ。 六年生の小林祐介君(12)は「僕の声が宇宙とつながっていると思うと不思議だった。緊張したけれど、練習通りしっかり話せた」と満足そう。 半年前から準備に奔走してきた田中さんは「事故を知ったときはだめかと思ったが、子どもたちの夢が実現してよかった。短時間だったけれど、成功させるぞという意地で乗り切りました」と話していた。 [ 閉じる ]
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