こどもたちからもらった贈り物 (寄稿文)
***** 以下寄稿文です *****
こどもたちからもらった贈り物
− 国内初の国際宇宙ステーションとの交信 −
入間市児童センター ボランティア
安田 聖 7M3TJZ
1. 交信開始予定時刻10分前そして本番
平成13年11月23日入間市児童センターで行われた国内初の国際宇宙ステーションとのスクールコンタクトの説明に入る前に、交信のようすをドキュメンタリー風に時間の経過を追いながら見てみることにする。なお、太字が交信内容である。英語の日本語訳は当日会場で、投影したものを使用した。
・交信開始予定時刻10分前 現在のクロス八木アンテナの方向を確認する。方位237度、仰角0度を確認する。国際宇宙ステーションが上がって来る方向である。トラックの交信の音が聞こえる。Sは、ほとんど振らない。これなら妨害を受けずに始められそうである。
・交信開始予定時刻5分前 トラックの交信のSが上がってくる。3から5の間でふらつき始める。暫くダウンリンクの周波数を空けてもらうようにブレークをかけるかどうか悩む。そうこうしているうちに、音声は明瞭に聞こえるがSは振らなくなる。この様子であれば、大丈夫。そう自分に言い聞かせる。
・交信開始予定時刻3分前 依然としてトラックの交信は聞こえる。しかし、Sは振らないままである。
・交信開始予定時刻1分前 トラックの交信の状態は、変わらない。送信周波数をダウンリンク周波数に合わせてブレークをかけるには、もう時間がない。Sが上がらないことを願うだけである。邪魔をしないでくれ。お願いだから。神にもすがる気持ちである。
22時31分42秒 予定時刻である。コールするように江成君に指示を出す。
・22時31分42秒
(江成)NA1SSこちらJK1ZAMです。予定の交信です。(応答なし)
(江成)NA1SSこちらJK1ZAMです。感度はどうですか。(応答なし)
聞こえない。どこかに問題があるのだろうか。軌道要素に間違いがあるのだろうか。
(江成)NA1SSこちらJK1ZAMです。聞こえますか。
(フランク船長)JK1ZAM、こちらNA1SS続けて下さい。
繋がった。Sも9より振れている。これなら大丈夫だ。日本語が混じる。トラックからの混信なのだろうか?これから10分間無事繋がっていて欲しい。せめて今日参加しているこどもたちの質問が一巡するまでは。
(江成)こんにちは。日本最初のアマチュア無線による(宇宙)交信への応答ありがとうございます。交信できることに感激しております。私は、入間市からマイクコントロールする江成彰彦です。21歳の学生です。明瞭に聞こえます。感度はいかがですか。
応答がない。こどもの質問に移る準備をする。相手から応答がない。届いているのだ ろうか。
(フランク船長)JK1ZAM、こちらNA1SS
間違いなく届いている。これで、大丈夫だ。
後で、各地で録音していただいたファイルを聞くと、フランク船長が、日本語で挨拶をしていたのを、トラックの会話と勘違いし、かぶせてしまったようだ。
(江成)20の質問を用意しています。それでは、最初の質問です。
・22時33分20秒
(澤田恵梨子:サワダ・エリコ)
Q:何故、宇宙飛行士になったのか。
A:宇宙で働きたかった、長い間の夢だった。
・22時33分40秒
(平井遼介:ヒライ・リョウスケ)
Q:宇宙飛行士には何歳からなれるか、どうしたらなれるか。
A:コンピュータや数学を学び技術を身に付けた。自分の好きなことをやり通して結果を出した。
・22時34分05秒
(坂本岳也:サカモト・タカヤ)
Q:どんな実験をしているか。
A:沢山の科学的実験、無重力状態で人体血液の検査、国際宇宙ステーションの整備など。
・22時34分30秒
(安田愛:ヤスダ・アイ)
Q:地球はきれいか、そしてどう思うか。
A:とてもきれい。
・22時34分50秒
(宇都真奈美:ウト・マナミ)
Q:日本はどのように見えるか。
A:日本がよく見える。東京の光がよく見える。以前住んでいた事があり友だちもいる。なつかしい。
質問を、聞き返されることもなく順調である。依然としてSも9より振れている。そろそろアンテナが一番上を向く頃である。アンテナ制御システムのStarsの指示は、目的の方位と仰角にアンテナが向いていることを示している。正常である。
・22時35分17秒
(坂本玲:サカモト・レイ)
Q:オーロラはどのように見えるか。
A:非常にきれいで、北極の近くで天使の羽のように姿や形を変えている。
・22時35分35秒
(池田ちひろ:イケダ・チヒロ)
Q:星はどのように見えるか。
A:とてもクリアーに見える。暗い中で惑星がよく見える。暗い宇宙の中で大気の外なので強い光を発しているように見える。
・22時36分00秒
(関口玲:セキグチ・レイ)
Q:獅子座流星群はどのように見えたか。
A:1分間に100個位、上下左右に流れていきました。
・22時36分40秒
(杉永尚子:スギナガ・ナオコ)
Q:1日をどのように過ごしているか。
A:実験をして、一日2時間半位運動もしなければならない。忙しい、地球上にいるのと同じ。
・22時37分10秒
(安田睦:ヤスダ・ムツミ)
Q:さびしくならないか。
A:時々、お父さんの事を思い出したりする。忙しいのでいつも色々な事で頭がいっぱい。でも、やはり家族に会いたいと思う。
5分を少し経過した。交信可能時間は、残り最大で5分弱だ。こどもたち全員が質問できるのだろうか。少し心配になる。
・22時37分40秒
(小室貴幸:コムロ・タカユキ)
Q:風呂やシャワーはどうしているか。
A:シャワーは無い。特別な石鹸でからだをふき取ります。
・22時38分07秒
(市川和宏:イチカワ・カズヒロ)
Q:地球と宇宙はどちらが暮らしやすくて楽しいか。
A:もちろん地球です。何か物を置いても動かないので。国際宇宙ステーション内ではぶっつかったりするので気を付ける。でも、動くのは簡単。
・22時38分30秒
(横倉勇希:ヨコクラ・ユウキ)
Q:家族とはどのように連絡をしているか。
A:特別な電話線がある。E−mailをよく利用する。
次で、一巡目の最後だ。あと3分ある。これで一応全員質問ができる。
・22時39分00秒
(安田慎:ヤスダ・シン)
Q:休日は何をしているか。
A:地球上と同じ、家族に連絡を取る。CDを聴く。星を見る。
聞き返されるようになる。でも、一巡は終わった。質問できなかったこどもはいないことになる。ほっとする。これからは2巡目である。
・22時39分40秒
(澤田恵梨子:サワダ・エリコ)
Q:個人的には何を持っていったか。
A:写真とCD。今、父の写真を見ている。
・22時40分10秒
(坂本岳也:サカモト・タカヤ)
Q:宇宙はどんか感じか。
A:グレート(すばらしい)おもしろい体験である(地球がこいしいけど楽しい)
・22時40分35秒
(小室貴幸:コムロ・タカユキ)
Q:国際宇宙ステーションの滞在は地球の暮らしとどう違うか。
A:無重力であること。
・22時41分00秒
(平井遼介:ヒライ・リョウスケ)
Q:何を食べているか、ステーキと牛乳も飲むか。
A:地球で食べるのと同じ様な物、昨日は感謝祭で特別料理を食べた。お茶も飲むよ。
依然としてSは9より振れている。
・22時41分41秒
19問目に入るが、ロストタイムまで残り13秒、聞き取れないようである。
(フランク船長)JK1ZAMこちらNA1SS
(フランク船長)JK1ZAMこちらNA1SS
ファイナルコールである。こちらからもコールを出すように江成君に指示を出す。
(江成)NA1SSこちらJK1ZAM
応答ありがとう御座いました。いいミッションを続けて下さい。
以上が、交信予定時刻10分前から交信終了までのドキュメントである。この後、報道各社のインタビューを、こどもたち一人一人が受ける。興奮が冷めやらないのか、何時もと違う調子で答えている。彼らの言葉を借りると「ハイ」なのである。インタビューが終わったあとも、みんなで話し合っており、なかなか帰らない。別室に移り、ジュースやコーラで乾杯をする。
2. 計画から申請まで
入間市児童センター無線クラブは、毎年5月から無線教室を開催して第4級アマチュア無線技師の国家試験を受験させてきている。しかし、近年の理科離れ、携帯電話の普及に押されて、無線教室への参加者が減少し、さらには、無線室にくるこどもたちも少なくなってきている。何とかしなくては。こんな思いから、無線クラブのボランティアで飲む機会がある毎に、こどもが来るような企画はないものかと話し合いが行われることもしばしばであった。無線クラブとしては、春秋にフォックスハンティング、移動運用等を行って、こどもたちの興味を引こうと努力するのだが、なかなかこどもの参加が増えない。こんな状態が、4年ほど前から始まった。当時の無線クラブ部長のJA1XFA田島OMに、SAREX(シャトルによるアマチュア無線での交信)の話をする。児童センターでもしてみないか。もし成功すれば、日本では最初になるのだが。等々大人が興味を引きそうな話をしてみる。しかし、調べてみると、国際宇宙ステーションの建設に伴い、1997年7月のSTS-94の交信を最後に中止しているのが分かる。残念。
昨年10月31日に打ち上げられたシャトルに、国際宇宙ステーションに長期滞在するメンバーが同乗する。Expedition Oneの始まりである。年末にはアマチュア無線機の機材をセットし、最初の交信が行われたとの記事を年明けのARRLのWebサイトで知る。いよいよ再開である。名前もSAREXからARISSと変わった。再度情報の収集を試みる。1月18日ニューヨークのSheldon Elementary Schoolで行われたスクールコンタクトのWebページを見つける。このページには、当日のビデオもあった。早速、ダウンロードして見てみる。こどもたちの手には、質問が書かれていると思われる紙を持っている。カンニングペーパーである。マイクのある場所の椅子に進み腰掛け、その紙を読んでいる。質問が終われば、マイクの前から立ち去り、次のこどもが椅子に腰掛ける。国際宇宙ステーション側からの応答が終わると、次の質問をする。この繰り返しだ。国際宇宙ステーション側から、質問が聞き取れず、再度の送信を要求される以外、国際宇宙ステーション側から質問を受けることはない。しめた。こちらからの質問が相手に伝われば、交信はできる。相手の答えは、後ほどテープを聞き返す等して翻訳すればよい。質問だけであれば、質問の英語を工夫(短い文書にする等)すれば、小学生でも対応できる。ますます、児童センターの無線クラブと国際宇宙ステーションとの交信をしてみたいとの思いが強くなる。ARRLのWebサイトから申請書をダウンロードしてみる。申請書には、学校の名前、校長の名前、等々学校を前提とした、質問項目が続く。学校でなければ駄目なのだろうか。SAREX時代には、たしか学校以外の組織もあったはずだが。過去の交信記録を探してみる。確かに、ある。しかし、本当に受け付けてくれるのだろうか。ARRLが受け付けるかどうか確認する前に、無線クラブとしてどうするかを決めなければならない。無線クラブの部長はJA1XFA田島OMから7M2MJM江成OMに交代しており、江成部長、児童センター側の佐藤職員と相談する。面白そうだから、してみようと言うことになる。この時点で、他のメンバーの了解も得る。その後、今年の4月から部長は、JR1JMJ小林OMに交代している。
早速、ARRLに学校ではないが、こどものための組織であるが応募できるか、問い合わせてみる。ARRLからは、「申請書に記入の上、送ってよこせ」との短い返事があった。受け付けてくれる。クラブのメンバーに連絡する。しかし、どの程度の機材がいるのか皆目見当がつかない。先のSheldon Elementary Schoolのサポートをしたゲルハート氏のメールアドレスが分かったので、聞いてみる。丁寧に教えてもらった。更に彼から、申請書を書き込み、送ってよこせ。こちらでチェックの上、ARRLに送るからとの返事をもらう。さらに、交信にはクロス八木アンテナが必要で、100W程度の出力が必要であるとの情報も得る。出力100W?これでは2アマ以上でないと交信できないではないか。こどものための交信ではないのか。再度ゲルハート氏に聞いてみる。日本の制度では第3者通信は認められていないし、もし資格を持ったこどもを集めるにしても4アマがほとんどであるため、20Wが、仮に3アマとしても50Wが限度であることを説明する。彼からは、最初と最後が問題で50Wでぎりぎり交信できる程度であるとの返事をもらった。難問を抱え込んでしまった。米国と日本の免許制度の違いを、まざまざと見せつけられてしまった。このころからMLのjamsat-bb等を購読するようになる。このMLでの書き込みで、毎日JF6BCC今石OMが熱心に色々な情報を書き込まれていることに目が止まり、今石OMに出力の件を相談してみる。そんなにいらないとの回答を得る。どちらが本当なのだろうか。100Wが無理でも50Wであれば可能かもしれない。こどもたちに3アマを取らさなければ。これが最大の難問である。大人よりは覚えるのが早いとはいえ、モールスが問題である。JA1VXQ塚原OMがモールス練習機を作ってくれた。これを、こどもたちに持たせて練習させてみるが、なかなか試験場に行くと言い出さない。交信の最初と最後が問題なら、逆に上空に居るときは可能ではないか。最初と最後だけ、上級資格者に運用させれば良いではないか。リグの操作は煩雑になるかもしれないがこれ以外方法はない。そう決めて、申請書には児童センター職員と協議の上、8月の夏休みにしたいと言うことで、希望日時を8月とし、また時間は小中学生の生活時間を考え、夜遅いのは困るので、夜10時頃までとし、これらを申請書に記入の上、ゲルハート氏に送った。クロス八木アンテナと仰角制御ができるローテータを用意した方が良いとのアドバイスとともに間違いや、未記入を指摘された。交信日までには、クロス八木アンテナ等の設備は用意する旨と、指摘されたところを変更した後、彼に送った。その後、ARRLに送った旨の連絡を受ける。しかし、ARRLからはなにも言ってこない。申請書の説明には、受け取った連絡が入ることになっているのだが。心配になりARRLに聞いてみる。2月16日に受け取っているとの返事をもらうとともに、交信は1年以上先になるとの連絡も受ける。1年以上先か。8月の交信は無理か。しかしいつになるか分からないが、いつでも交信可能なように準備だけはしようと言うことになった。
3. アンテナの整備
児童センターの144MHzのアンテナは、決してちゃちなもではない。高さも十分あり、通常の地上局との交信であれば十分の設備である。しかし、クロス八木アンテナを設置するとなると、現在のタワーでは設置ができない。先端につけたとしても、他のアンテナが邪魔になり、仰角の制御ができないのである。このため、新規の設置となる。この件をメンバーに話すと、未使用のアンテナタワーがあるはずである。また、ローテータも方位、仰角とも以前使用していたものがあるはずであるとの情報を得る。早速、児童センター内の家捜しである。タワー、ローテータは見つかったがローテータのコントローラーが見つからない。何度も探してみる。しかし見つからない。購入しなければならないのか。このころからjamsat-bbのML以外に、衛星通信を行っている皆さんのWebページを頻繁に見させていただくようになる。この中で、Starsの記述に目が止まり、早速JA6SNK平川OMのWebページからファイルをダウンロードし説明を読んでみる。この制御回路を作成すれば、コントローラーは必要ないではないか。早速この回路を使用することとする。後は、クロス八木アンテナをどうするのか。しばらく使用していないローテータなので、本当に正常に動くのか。である。
家捜ししたローテータは、リミッターが働かなかったはずである等々の情報が耳に入ってくる。確認の為、ローテータを分解することになる。グリスが固まっていて、オーバーホールが必要である。Oリングも、新しいものに交換する必要がありそうだ。多彩なメンバーがそろった我がクラブでは、それぞれ得意な分野を分担して作業を進めることになる。我がクラブの真価が試されるときである。このオーバーホールと平行してStarsの基板を配布していたJI0SII山崎OMと連絡を取り、基板を入手する手配をする。1週間ほどでStarsの基板が入手できた。早速作成にかかる。また同じWebに紹介されていたソリッドステートリレーの回路も作ることにする。
オーバーホールの後、通電してみる。正常に動くではないか。当然と言えば当然なのだが、奇跡である。廃棄寸前の運命にあったローテータである。処分の為、地下に移されていたのである。位置検出のポテンショメーターの値をテスターであたってみてびっくりである。途中でゼロになるではないか。位置が合っていない。再度組立直しが必要である。組み直しする前に作成したStarsを使用して試してみることにする。通電直後、きなくさいにおいがするではないか。やばい。どこかが加熱している。よく見ると、ソリッドステートリレーにパラレルに接続してるZNRから煙が出ているではないか。チェックするが回路は間違いない。原因が分からない。一応ZNRを切り離してテストを続行する。このトラブル以外は、全て正常である。組み直しと、ZNRの件は、別の日に行うこととしオーバーホールは、終わりとすることにする。ZNRが気になり、インダクションモーターの進相コンデンサーを含めた回路を書いてみる。通電していないソリッドステートリレーには、最大値の2倍の電圧がかかるではないか。少なくとも290V以上の耐圧が必要である。余裕を見て、350Vのバリスターに変更する。これでNZRの件は、解決するはずである。
あと残るはアンテナだけである。クロス八木アンテナが決まらない。国内での生産はマスプロアンテナのオスカーハンターだけである。それ以外では輸入品しかない。国内在庫がないと、いつ入手できるか分からないことになる。マスプロアンテナのオスカーハンターを購入する事にする。
いよいよタワーの設置である。8月17日の暑い日、児童センターの屋上でタワーの組立でが始まった。穴の位置がおかしく、まっすぐ立たない等のハプニングがあったが、無事組み立てることができた。
8月26日いよいよタワーを定位置に固定する日である。今回はステーにベネワイヤーを使用し、クランプで固定するのでなく、釣り糸で固定する方法を採用した。全部で8本のステーを張る予定が、3本目の途中で釣り糸がなくなり、急遽買い出しにいくが、2本分の釣り糸しか調達できずじまいで、4本を張った時点で、本日の作業は終了となった。その後日を改めて、残りの4本を張って無事タワーを固定した。
9月30日 ローテータの組み直しと、各種調整を室内で行った後、10月14日にオスカーハンターの組立、そして10月21日タワーにアンテナ、ローテータの設置を行った。このころ、交信スケジュールが今年の12月から来年の3月初句までの間で行われるとの情報が飛び込んでくる。Starsの調整を急がなくては。
4. 3アマ対策そして総務省へ
依然として、送信出力の件はクリヤーできていない。今回の交信メンバーの一人である小室君が3アマを受けてみると言い、3月末見事3アマを取得してくれた。あと一人上級資格者が居れば何とかなる。こどもたちには、夏休みを利用して3アマ対策をする計画を立てる。しかし、計画倒れで、できずじまいで10月に入ってしまった。交信スケジュールが今年の12月から来年の3月初句までの間に決まったため、こどもたちを集めて説明会をする。説明会が終わった後、3アマを受けてみても良いと3人が言い出した。年明けの交信であれば、間に合うかもしれない。JK1ZAM特製のモールス練習機を、こどもに渡す。間に合うのだろうか。
ここまで来てしまった。やはり交信に必要な出力が気になる。パケットでの交信のレポートを見ていると、5Wでもできたと言うレポートがMLのamsat-sarexでも見られるようになる。20Wでも大丈夫かも。でも、交信可能時間内全てで交信ができるのか不安である。最大10分、この間で最初と最後が駄目であれば、5分ほどしか交信できないことになる。これ以外にも、交信周波数がバンドプランに抵触している。周波数は、先方に言えば何とかなるが、出力はどうにもならない。意を決して、第3者通信ができないか、もし駄目でも社団局に限り、社団局の上限まで資格に関係なく運用できるようにしていただけないか、総務省の小坂憲次副大臣にメールを出してみる。1週間経過しても何も連絡がない。駄目なのか。10日ほど過ぎた金曜日の夕方、副大臣から自宅に電話があり、実現できるようにする。詳細は担当から連絡さすので宜しくと言われる。その後、総務省の担当官からメールが入る。折り返し電話し、バンドプランそして出力の件についてお願いする。交信予定は12月中頃から来年の3月はじめの間である旨、説明する。何とか、間に合わせるようにするとの返事をもらう。直後の10月25日にバンドプランの変更に関するパブリックコメントが公表される。何とか先に進みそうだ。
5. スケジュールの決定
第4次クルーからは、今までのSAREXの積み残しの消化でなく、毎月、米国、カナダ、ロシア、ヨーロッパ、日本そしてクルーが選んだ各々1校、計6校と交信することが決まり、この日本の枠に児童センターが入ることに決まったとの連絡を受けた。こちらの希望が言えるなら、年末は避けたいね。正月も。2月に入ると一部のこどもたちは、高校進学の為の入試があり来られなくなるかも等々、どの時点が良いのか決まらない毎日が続き、みんなで議論しているうち、10月26日の夕方、第3次クルーでサンクスギビングの週に行わないかという提案が飛び込んできた。準備状況が大丈夫なら、米国に連絡して欲しい旨、JA1KAB小室OM(ARISSの日本の窓口をされています。)から連絡をもらう。早速、WiSPを使用してパスの確認をする。児童センターは、学校では無いため、午後6時から22時の間で交信したい旨、先に伝えてある。しかし何度見直しても22時後半のパス、もしくは明け方6時前後のパスしか10分の交信時間を確保するパスはない。22時までのパスにこだわっていては、この週の交信は行えない。こどもたちには悪いが22時ではなく23時に変更する。アップリンク周波数を変更していただけるのであれば大丈夫である旨、米国に伝える。しかし、送信出力の件が頭をかすめる。総務省の担当官にスケジュールが早くなった件連絡し、告示が間に合うかどうか確認する。年末か年明けでないと駄目なようだ。いちかばちか20Wで行って見るより仕方なさそうである。
6. 万燈祭りそして東京ミィーテイング
入間市の市民祭りである万燈祭りが10月27日、28日に行われる。この祭りには、児童センターも毎年参加している。無線クラブの催しもののテントで、宇宙飛行士に対する質問の受付を行う。また、27日jamsatの東京ミーティングがあるので、会場に来ないかとJH2PRZ辻OM(ARISSの窓口をされている、もう一人のメンバーです。)から誘われる。朝、万燈祭りの会場に顔を出し、12月中頃からのスケジュールでなく、11月19日からの週で行う事に同意した旨、無線クラブのメンバーに伝える。そして、掲示してあるポスターの募集日付等を修正するようにお願いする。その後、東京ミーティングの会場に向かう。会場では、国内初の国際宇宙ステーションとのスクールコンタクトの経過説明を行う。もし、技術的な支援が要るのであればお手伝いする等々の協力の申し入れがあったが、丁重に辞退する。皆さんの感情を害したのではと、ふっと脳裏をかすめる。2年ほど前、CQ誌の裏表紙の八重洲無線の広告に暫く連載されていたヨットレースをサポートしたメンバーであり、メンバーに問題はない旨付け加える。交信に当たっては、アンテナの制御に問題がなければ、大丈夫だと皆さんに励まされる。また辻OMから、スペースシャトル等の資料を頂く。この資料を持って、そのまま万燈祭りの会場に取って返す。祭りの初日目が終わり、酒盛りの真っ最中であった。東京ミィーテイングの報告を、飲みながらする。また、祭りの会場で募集した質問の話や、交信まで一ヶ月を切っている交信に夢を膨らませながら大いに盛り上がった。
7. 質問の絞り込み
11月19日からの週に行うと決まった以外、日にちが確定しない。いらいらする毎日が続く。11月3日 万燈祭りで募集した質問を検討する。募集した質問は、同じものや似たものがあり、これらを整理する。質問も、答えがイエス、ノーで返る形式の質問は避ける。長い質問も避ける。できるだけ、相手に喋らせるような質問にする。等々を考慮して、20問の質問を考える。19日未明に獅子座流星群が日本で見られる事が話題になり、宇宙から見たらどうなるのか議論になった。これも聞いてみよう。それなら、先日両極で同時にオーロラが見えたではないか。これも聞いてみようと言うことになった。またこれとは別に、参加できそうなこどもの名前の確認をする。
8. Starsのテスト
11月1日JA1VXQ塚原OMの協力を得、Starsの制御ケーブルの接続を行う。WiSPからStarsの制御を行い、テストを行う。正常に動いているようだ。制御が動き出す変位角度が7度となっており、動きがぎこちない。変更法を記述したマニュアルを自宅に置いてきてしまった。別の日に再度テストすることとした。
11月4日変位角を0度にしてみる。動きは一見スムースに見えるが、水平方向の制御がおかしい。方位が南を向いたままリミッターで止まっているようだ。原因を考えるが、思いつかない。
11月6日JF1AAC宮川OMの協力を得て、再度調整する。今日は、0度から2度に変更する。また、宿題であった南で固定される件、考えた末の結論が、ポテンショメーターに加えている電圧が、+とグランドが逆なのではないかと思いつく。変えてみる。大成功である。これで正常に動く。動きもスムースである。
テストにFT-847のPTTを押してみる。エラーが表示される。何が起こっているのか理解できない。FT-847のサテライトモードでは、同一周波数帯での送信を認めていないのである。一難去って、また一難である。ドップラーシフトの制御ができないのである。早速、バーテックススタンダードにメールして、対処方法を聞いてみる。かなり難しそうだ。またStarsの設計者であるJA6SNK平川OMにメールで、対応できそうかどうか尋ねてみる。これも、難しそうだ。送受共は構造上難しいが、受信だけであればと、平川OMがプログラムの変更をして下さった。お忙しいところ、当方らのために時間を割いていただき感謝の気持ちで一杯である。
9. 電話会議とパケットの確認
5月中頃のjmasat-bbへの辻OMのARISSのメンバー募集に目が止まり、ARISSのOperations Committeeに入れてもらうことになった。この関係で9月の中頃から、毎週木曜日の明け方に行われる電話会議に出るようになっていた。この会議でスケジュールが決まるのだが、入間市児童センターのスケジュールはなかなか決まらない日が続いた。やっと11月8日未明の電話会議で交信予定日が21日22時55分、予備交信日が23日22時32分と決まった。Operations Committeeのメンバーに大丈夫か。英語は。等々色々聞かれる。大丈夫である旨、伝える。テスト交信は可能か尋ねると、パケットで一度確認するようにと言われる。この直後、パケットが動いていないというレポートが流れる。また、amsatが提供している衛星の軌道要素が古いので使うなと連絡が入る。どの軌道要素が正しいのであろうか。ダウンロードして、WiSPで通過時間を計算してみる。Operations Committeeの計算時間と合わない。パケットが動いていなければ確認の方法がないではないか。
パケットの確認とは別に、アンテナの動きを確認する。21日の最大仰角は81度である。ほぼ真上を通過することになる。軌道を調べると児童センターの真上より少し南を通過するパスだ。方位ローテータの開始位置を北に変更する必要がある。この変更をしないと、真上で81度のまま180度回転する事になり、上空通過時間の2分ほど間、アンテナが正しい方向に向いていないことになる。15日にアンテナの向きを変える。引き込みケーブルがタワーに触れないか、何度も確認する。大丈夫だ。
依然としてパケットでの確認が取れない。自宅からも確認を試みるが、クロス八木アンテナでなくGPでのテストでは、駄目なのであろうか。jamsatの東京ミーティングで「アンテナ向きが正しければ大丈夫」と言われたのを思い出す。アンテナの先に国際宇宙ステーションが見えれば間違いないはずである。昼中のパスで目視による確認を試みるが、雲に遮られ確認ができない。
10. 交信予定周波数のワッチ
11月19日の週に決まって以来、交信予定時間の23時頃のアップリンク、ダウンリンクの周波数のワッチを始める。以外と静かである。これなら大丈夫かもしれない。時々ローカルラグチューをしているのが聞こえる。最悪の場合は、国際宇宙ステーションとの交信が予定されているので、10分間ほど空けて欲しい旨伝えれば何とかなりそうである。しかし、予定時刻より早くても遅くても、トラックの会話が入って来るようになる。偶然だが、良い交信時間に割当たったのかもしれない。16日深夜、自宅からパケットの接続試験をする。かなりのトラックが出ているが、強行する。こちらのアップリンクに合わせたように無変調が返ってくる。繰り返し試験を繰り返す。2回に1回ぐらいの割合で無変調が返る。Sは7ほど振っている。トラックより強烈である。タイミングとしては合っているのだが。これがパケットの応答なのだろうか。こんなにSが振るのだろうか。少し不安だが、タイミングは間違いない。
17日、児童センターからテストしてみる。今日はパケット特有の音が聞こえるではないか。デコードには失敗しているが、間違いなくこちらの送信に対して応答している。Sは9近く振っている。何度か繰り返してみる。5割以上の確率で返ってくる。間違いない。通信は可能だ。ほっとする。
交信当日、アンテナの動きをホールで見られるようにするため、JJ1ZWF(入間市アマチュア無線クラブ)の応援を得る。ATVでの中継である。これらのテストが午後行われた。きれいに見えるではないか。
11. 前準備
だんだん交信日が近づくに従って、無線室では狭すぎる。遊戯室を使うか、ホールを使うかで児童センターと協議を行う。いったい何人が見学に来るのだろうか。50人なのだろうか、500人なのだろうか。結局、分からないままスタートである。屋上に設置したアンテナから同軸ケーブル、制御ケーブルを下ろさなければならない。遊戯室では同軸ケーブルが足りない。ケーブルロスを考えると継ぎ足したくない。ホールの北側の掲示板の前を使用することにする。これで、リグの設置位置が決まった。
11月18日同軸ケーブル、ローテータの制御ケーブルを、天窓から下ろす作業を行う。天窓のスライド部分から、下ろす。
音響の仮設置を行う。かなりの線が床を這い回る。トランシーバーからの音も取れるように配線する。交信のテストをしてみる。こちらからの音をアンプを通すとファウディングが起こる。マイクゲインを下げてみるが、こどもたちが大きな声で喋る保証はない。あまりゲインは下げられない。こちらからの音声をホールに流すことはあきらめる。ただしテープには録音したい。また、交信中の音声を米国のMSNBCに送る用意もできた。
掲示ができきるように、壁に張られているポスター等の撤去を行う。ほぼ事前準備ができた時点で、機材を一カ所に集めてシートをかぶせ、さわれないようにし、本日の作業を終わる。
深夜、MSNBCに音声を送れる旨連絡すると、オペレターに「そんなに朝早く働かすのか」と言われた、もしオペレターがそちらに電話をしなかった場合は、音声ファイルが送れるのなら、そのファイルを送って欲しいとの連絡を受ける。
あとは、21日を待つだけである。
12. スケジュール変更
11月19日23時42分、突然21日の交信は無いとのメールが入る。短い文章である。連絡を受けた英文を何度読み返しても、「カナダと日本の21日のスケジュールは、金曜日になるであろう。」としか読みとれない。一応、スケジュールが変更になったことをメンバーに知らせる必要がある。理由もない。本当に変更になったのだろうか。一応、第一報としてメンバーには、変更になるかもしれない旨メールを入れる。これと平行して確認のメールを入れてみる。深夜1時34分過ぎ、「第2スケジュール(予備日である)で交信をする。」との短いメールが入る。やはり、延期なのか。早速、スケジュール変更のメールをクラブのメンバー、そして見学に来られることを連絡してくださっていた皆さんに順次送る。午前3時前、やっとすべての連絡が終わる。延期の連絡がうまくいったのかどうか気にはなるが、そのまま仕事に出る。夕方、児童センターに寄ってみる。参加者への変更の連絡がまだ続いていた。職員の佐藤さんと電源の確認を行う。もし交信中に電源が落ちては大変である。工作室の壁のコンセットが完全に別系統になっていることが分かる。この電源を交信に使用することとし、他には使用させないようにすることにする。これがおわった時点で、佐藤さんに今度は最大仰角51度で北側を通るパスであることを説明する。22日の午前中に天気が良ければ方位ローテータの開始位置を南に変更する旨、伝えて帰宅する。
23日は、勤労感謝の日である。また明くる日第4土曜日は、公立の小・中・高等学校は休みである。こどもたちを深夜集めなければならない関係で、逆にほっとする。反面、3連休になる。こどもたちが旅行に出なければ良いのだが。こどもたちの出欠の確認がまだ取れていない。夜15名のこどもたち全員が参加できる連絡が入る。こどもたちは、大丈夫だ。
変更された23日の交信予定時刻である22時半前後の状態を確認するため、ワッチしてみる。23時より状態が悪いではないか。23日は祭日である。もしかしたら今日よりは状態が良いかもしれない。邪魔されないことを願うだけである。
13. 再度アンテナの調整
11月22日アンテナの方位ローテータの開始位置を南に変える。PCの時刻を変更して本番のパスで確認する。動きはスムースで、ケーブルも大丈夫である。再度Starsの南北、仰角の水平、垂直の調整をする。21日のパスに比べて、仰角の最大値が51度である分、動きがスムースである。Starsの表示を見ている限り、最大仰角81度に比べると、完全に追尾している。
14. 会場の設営
18日の日曜日に、準備はしたとは言え、まだしなければならないことは多数ある。午後2時から児童センターで準備をする事になっている。その前に、当方は軌道要素の確認を行う必要がある。Tom KelsoのサイトでNORAD Two-Line Element Sets Current Dataを確認する。前日の値のままである。自宅を出るのを少し遅らせて、再度確認を試みる。しかし、更新される気配はない。あきらめて児童センターに向かう。既にかなりの準備が進んでいた。準備が進むにつれ、23日になって良かったとみんなが口にするようになる。23日は勤労感謝の日である。児童センターは、祭日が休館日なので、他の利用者に気兼ねすることなく準備ができたのである。時計を合わせる必要がある。NTTの117を利用して時計を合わせる。見やすいようにアナログ式の懐中時計を持ってきた。これが間違いであった。秒は良いのだが、分が読みにくいのである。この様子を見ていたJJ1XGJ山口OMが自宅に電波時計があるのでと、取りに帰ってくれた。この電波時計を使用して、WiSPに使用しているPCの時計を合わせる。秒まで合わせることができた。
夕方7時頃には、全ての準備が完了した。こちらは、まだしなければならないことがある。最新の軌道要素を再度確認する必要がある。20時過ぎ、児童センターの事務室からダイアルアップ回線を使用して、Tom Kelsoのサイトで軌道要素の確認を行う。まだ更新されていない。本当にこの軌道要素で大丈夫なのだろうか。ついでに緊急連絡がないかどうかメールの確認を行う。緊急連絡がない代わりに、日本時間で19時47分カナダのMcKenzie Public Schoolが国際宇宙ステーションとの交信が成功したとの連絡が入っていた。今日は、入間市児童センターだけでなく、児童センターの約2時間45分前にカナダの学校とも交信することになっているのだ。カナダがトラブルなく交信できたのであれば、現時点では国際宇宙ステーション側で問題は何もないことになる。このことをみんなに知らせなくては。会場で最後のチェックをしているみんなに連絡すると、みんな準備の手を止めて、会場に集まってくる。会場のパネル、壁に投影されたWinObitの画面を使用して、現状を説明する。問題は何もない。全てクリアーである。そろそろこどもたちと見学者が来る頃である。
通訳をお願いしたアシスタント・イングリッシュ・ティーチャーのチャールズ・ギルフォード先生が来られる。こどもたちの発音を直してくれるようにお願いする。このころJR1JMJ小林OMは、こどもたちの世話に奔走していた。熱のため来られなかった一人を除いて14名集合しているとの連絡が入る。こどもの順番を小林OMと打ち合わせる。
21時30分、天野さんと星野さんの司会で、会が始まった。会の方は、来賓の挨拶が順調に進んでいるようである。当方は、再度軌道要素の確認を行うため事務室に行く。更新はされていない。このままで行くしかない。
22時頃、もう一人通訳をお願いしていた三上克枝さんが来られる。これで、全て準備が整った。交信開始予定時刻を待つだけである。
15. そして本番
チェックリストのタイムテーブルにチェックを入れていく。交信開始予定時刻15分前、MSNBCから電話が掛かる気配はない。どうも掛かってこないようだ。後で、音声をファイルにする必要がありそうだ。また、緊急連絡用の電話も掛かってこない。これらのチェック欄にマークを入れる。変更はないようだ。後は、交信予定時刻まで待つだけである。ヘッドホーンで、ダウンリンク周波数のワッチを始める。気になる音声が入ってくる。
16. 最後に
ドイツ語の「グリュース ゴッド」という言葉を思い出した。神の存在を議論するきはないが、本当に神に助けられてとしか言いようのない偶然が重なった。大成功である。それにもまして、児童センター無線クラブのメンバーそして児童センター職員一人一人の協力のおかげである。報道各社のインタビューに答えるこどもたちの「ハイテンション」なようすを見、交信に参加できたのは、たった14名ではあったがこの企画を実行して良かったと実感した瞬間でもあった。
この文章を書いていて、改めて感激に浸っているところである。今回参加できなかったこどもたちのためにも、また申請しようか迷う毎日である。
最後に、こどもたちのためと言い続けてきたが、当方のわがままを聞いて頂き、最後まで協力して頂いた無線クラブのメンバーそして児童センター職員一人一人に感謝の意を表したい。
使用機材 トランシーバー FT−847S
アンテナ マスプロアンテナ オスカーハンター
12エレ クロス八木アンテナ
トラッキングソフト WiSP
ローテータ制御回路 Stars
制御PC Flora 1010
Webサイト
入間市児童センター
http://www.city.iruma.saitama.jp/Shisetsu/Kyouiku/Jidou.htm
今回の記録
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/enari/ariss/contens5.htm