プラネタリウム番組

入間と世界のおともだち
入間の星をさがしにいこう!
ご招待、サン・ムーンシティーのふしぎな旅

 


【入間と世界のおともだち】(一般番組)

 入間市市制施行35周年を記念して制作された児童センターオリジナル・プラネタリウム番組です。
 「いるまにあファミリー」を主人公に、NASAで活躍するやさしいお父さんを囲んだ心暖まる物語です。番組の中では入間市の35年の歴史や姉妹友好都市など紹介していきます。声優には「クレヨンしんちゃん」でお馴染みの“ならはしみき”さんもお母さん役で登場します。

<番組内容>
 35歳になる武蔵お父さんの誕生日に何か素敵なプレゼントを考える母と子ども達。
 お父さんは幼い頃、ビートルズやアポロ11号月面着陸をTVで見たそうだ。そして世界の国より宇宙飛行士になることが夢だった少年が集まりキャンプもした。今は、自分の国で宇宙関係の仕事をしていると思うが「今頃どうしているだろうか」。それを聞いたお母さんと子ども達はお父さんの誕生日に素敵なプレゼントを用意する。

<投影期間>
平成13年11月4日〜平成14年2月24日(但しクリスマス特別番組投影期間を除く)

<主題歌>
『SAME THE DREAM』
作詞・ボーカル担当:坂本光代さん
作曲・編曲担当:田村みどりさん
プラネタリウム番組“入間と世界のおともだち”のために作られたテーマソングです。

 

【入間の星をさがしにいこう!】(学習番組)

<小学校4年生理科学習番組>
 入間市児童センター・プラネタリウムでは企画・構成からテーマソングまですべてオリジナルの本格的なプラネタリウム番組を制作し投影しています。
 この番組は、平成11年末、国際天文学連合より正式認定された実在の星、小惑星「Iruma」を話題として取り上げ、小学校4年生理科の学習性を高めたプラネタリウム番組です。
 なお、平成14年より実施される学習指導要領では、理科の天体学習は小学校4年のカリキュラムとなると共に、プラネタリウムなどの社会教育施設の積極的利用を進めています。

<番組内容>
 新しい星を捜している宇宙人が、児童センターの落花星博士の見つけた星を知り、はるばる児童センターまでUFOに乗ってやって来る。博士の見つけた星をゆずって欲しい宇宙人は、博士との天文クイズ大会で勝負する。このクイズ大会を通して「星の日周運動」「星座や夏冬の第三角」「月の形状」など理科天体の学習が楽しくできる番組になっています。プラネタリウムによる星々の投影の中にCGを併用し小学校4年生の発達段階に合った構成になっています。

<投影期間>
 この番組は定期番組と異なり20名様以上の団体を対象に随時投影いたしますので前もってご予約をお願い致します。
 学校など教育的利用の場合は、観覧料金の免除申請ができますので児童センターまでお問い合わせ下さい。

<主題歌>
『プラネット・オブ・イルマ』
作詞・ボーカル担当:坂本光代さん
作曲・編曲担当:田村みどりさん
「銀河に輝く星たち、素敵な名前があって…」で始まるこの音楽は、プラネタリウム番組シナリオに合わせて制作されました。
リズミカルなテンポで宇宙の雄大さを歌い上げています。

 

【ご招待、サン・ムーンシティーのふしぎな旅】(天文クラブの作品)

☆児童センター天文クラブ作品の紹介をします。なお、下記の文章は星ナビ2001年12月号掲載41ページ「people」原稿(担当ライター:渡邉陽一氏)から引用いたしました。

−−−<<私たちみんなでプラネタリウム番組を作りました>>−−−
 物語は主人公の「さだこ」とその子ども「ベイビー」が、ある星の「サン・ムーンシティー」という町に招待されることから始まる。招待したのは宇宙人のダンディーとカプセル。4人はさらに他の星に旅して、夜空の星座を満喫する。最後にお土産をもらって「さだこ」たちは地球に帰ろうするが……。頭のカタい大人にはマネのできない奇想天外なストーリーは、子どもたち手作りのほのぼのとした雰囲気の中で進んでいく。
 「残念ながら5月5日のこどもの日だけの投影なんです。他の日にもやってほしいというリクエストはあるんですけどね」入間市児童センター職員の佐藤直人さんは、同センターの天文クラブに集う子どもたちがつくった番組についてこう話す。
 現在、天文クラブには20人の子どもたちと、その活動を支えるボランティアも20人近くが在籍している。クラブが自主的にプラネタリウム番組の制作を始めたのは平成11年度の活動から。当時の中学1年生を中心に「勇者ペルセウスのぼうけん」を制作し昨年のこどもの日に投影した。
 「去年の番組は2人の女の子が主人公で、穴に落ちて異次元の世界に行っちゃうお話しなんです」SFが好きという浅井美紀さん(中3)は初めて制作に参加した番組を振り返った。
 「でも、その物語とは別に星座の神話もあって、なんか話のつながりが悪かったんです」昨年の番組の反省点を話してくれたのは、浅井さんと一緒に番組づくりに携わった上田恵梨香さん(中3)。上田さんは、田舎に行って満天の星空を眺めるのが大好きだ。
 天文クラブでは昨年に続き、今年のこどもの日に投影された「ご招待 サン・ムーンシティーのふしぎな旅」という番組をつくった。浅井さん、上田さんと、同じ中学校に通う同級生2人も加わり、4人が中心となって番組の企画から練り始められた。
 「まずキャラクターを決めました。友だちが描いた絵をもとにしたんです。それは、テレビ番組に出ていたトカゲがヒントになってたと思います」キャラクターデザインから脚本、絵コンテ、作画、そして声優の役まで、すべてを天文クラブの子どもたちが手分けして作業した。録音やビデオの撮影、編集など子たちのサポートではクラブの顧問でもある佐藤さんほか、ボランティアスタッフが活躍した。
 「サン・ムーンシティーの町の建物を考えるとき、図書館に行って建築の本とか、いっぱい見て考えたんです(上田さん)」
 サン・ムーンシティーの中心的な建物は、東京大学の安田講堂がモデル。それをアレンジし、輝く太陽と三日月のシンボルマークをつけた。このマークが、町の名前の由来となった。建物を増やし、プラネタリウムの地平線を取り囲むように映し出される「町並み」の絵も描いた。長さおよそ4メートルの大作だ。
 「町並みが映し出されたとき『よかった』と思いました。苦労したかいがありました(浅井さん)」
 録音には小学生も参加した。池田ちひろさん(小5)はおとめ座の神話「かなしみの女神デーメテール」のナレーションを担当。「何回も間違えて、次に読む人に迷惑をかけちゃうと思ってドキドキしました」学校では放送委員を務め、将来はアナウンサー志望だ。
 また、鈴木龍太くん(小6)は、からす座の神話「うそつきカラス」のナレーションを担当した。鈴木君は昨年も番組に参加し、異次元に住む、アンドロイドの声を演じている。
 「(緊張して)ときどき、自分がどこを読んでいるのか分からなくなりました。でも、去年よりはいくらか慣れたけど」
 天文クラブの子どもたちと、それを支援するボランティアたちの合作は、昨年8月末から今年3月の試写会まで7か月の月日を経て完成。今回の作品はプラネタリウムで投影されたほか、ビデオ化され制作に携わった人に配られた。
 来年、浅井さんと上田さんは中学を卒業し、天文クラブを去る。高校生になってもボランティアとして天文クラブにかかわるかどうか聞くと、「まだ、そのときになってみないと分かりません」とのこと。これからも2人には、天文の他にもやりたいことがたくさんあるようだ。

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